幻想水滸伝2が持つ魅力

コナミより1998年に発売された幻想水滸伝2は、タイトルからも分かる通り中国の古典・水滸伝をモチーフにしながらも、西洋ファンタジーのエッセンスも取り入れ独特の雰囲気を持つ世界観のゲームです。

プレイヤーは主人公となり、108人もの仲間たちを集めながら種族も文化もバラバラの都市同盟をリーダーとして纏め上げ、隣接する大国・ハイランドとの戦争を戦い抜きます。

このゲームの魅力は、何と言っても善と悪を明確に語らないシナリオにこそあったと思っています。

ユーザー層として十代の少年少女を想定していたと思われる作品でありながらそのテーマ性は重く、深く、プレイ中に感じた思いは今も深く心の中に残っています。

正義とは何か、悪とは何か。戦争とは何によって引き起こされ、誰がその責を負うのか……。それらの疑問の端々はゲーム内で描かれるものの、決して押し付けがましい「正義」を語るキャラクターは存在しません。

「ゲーム」といえば勧善懲悪、勇者が悪の大王を倒してめでたしめでたし……という作品もある中で、敢えて答えを提示せずプレイヤーの感情に委ねた幻想水滸伝2は稀有な作品だったのではないかと思っています。

またグラフィック面では、石川史氏による108人もの仲間たち(と、敵国軍将などその他の登場人物たち)のイラストレーションは壮観という他なく、攻略本でイラストをを見ているだけでワクワクしました。

ゲーム中ではドット絵でキャラクター達が表現される訳ですが、そちらも前作までに培われた技術が十二分に発揮され、職人芸としか言いようのない素晴らしい動きを見せてくれます。

なお、前作と併せる形でPSPにも移植されていますがそちらはアスペクト比のミスなど諸問題があるため、プレイされるならPS版を強くお勧めします。