絵がキレイさに惹かれて読み始めました。
「進撃の巨人」目的で買い始めた『別冊少年マガジン』に連載されているので、ついでに読んでたら、ハマったのです。
内容が分からなくても、誠実さを感じる見やすい絵柄だけで引き込まれます。
主人公の影のありそうなサイコパス風な性格や、敵を追い詰めたときのゲス顏は痛快です。
エグい暴力シーンや、億単位の金額を賭けたギャンブルも、ハラハラ出来ました。
1巻から最新刊まで読みましたが、やはり面白かったです。買って正解でした。
内容は、突然拉致をされた高校生達が、高額な借金を背負わされ、返済のため億単位獲得のゲームに挑むものです。
「カイジ」や「ライアーゲーム」、「デスノート」に似た頭脳戦で、主人公は頭の良さで勝ち上がっていきます。
この漫画は一見その焼き回しにも見えるけど、だからこそ「これは面白いはず」という安心感を持って読んで行けました。
友達や友情がゲームの題材になってるのが、この漫画の個性です。
ゲームの中で主人公達は、友達の弱さや過去の罪などを知ったり、お金か友達か選択を迫られたりします。負ければ、借金を背負い友達も失う罰があります。散々です。
あり得ない異常なゲームでありながら、登場人物達が守りたいと思う信頼関係や、その為の葛藤や痛みに、共感が出来ます。
主人公の片桐友一は、過去に3人を殺した殺人者です。主人公の設定としては衝撃的ですが、斬新でいいと思いました。過去については、まだ明らかになっていません。
その過去があるせいか、主人公はサイコパスよりの発想や行動をします。これらは敵に限られてますが、味方にも目的達成の為に非情な事も強います。とは言え、結局は、頭の良さと度胸で、自分が痛い目にあっても友達を守ります。
この、良い人か悪い人か分からない主人公の曖昧さも、リアリティがあると思いました。
いつも続きが気になり、待つのがストレスです。
しかし、結局はいい人、最後は主人公勝つ、というマンネリも感じてもいます。
少年漫画じゃ仕方ないかもしれせんが、
作品の性格上、この流れを打破する裏切りが欲しいです。