図書館、戦争、恋愛という一見結びつかないように見えるキーワードをうまくつなげてエンターテイメントに仕上げた素晴らしい逸品だと思います。
戦争とタイトルにあるとおり、実際の銃弾戦のような描写もありますがメインは思想に関する争いになります。
現実の図書館にも実際に存在する「図書館の自由に関する宣言」を元に作られた自由を守るための組織がメインのお話になりますが、まずこの設定が面白いです。
図書に関する内容と軍隊をうまく融合させてありそうでなさそうな面白い設定になっています。
恋愛の要素に関しては割りとべたな内容だとは感じましたが、主人公が恋愛音痴な面が見られますのであえてべたに感じるように書いているかもしれません。
面白い設定や恋愛要素もいいのですが、考えさせられるような内容も書かれています。
規律を守らなくてはいけないが、自分の信念のために動かないといけないような場面では自分だったらどうするべきだろうかと考えさせられました。まじめな要素とギャグ要素と恋愛要素が程よくミックスされていて、読みやすい文章でかかれているので小中学生くらいでも軽く読めると思います。私も出来るなら小学生くらいの時に読みたかったです。